○まとめ
接点角
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ビデオカメラで撮影した水滴の画像を2分のθ法で処理することで求められる。できれば一度、接触角計で計測を行い、そのデータと比べることによって、今の方法の精度を確かめて見る必要がある。
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現在、静止した水滴を計測しているが、スキーに近づけるために動く水滴の計測(斜面にして転がる水滴)、つまり水滴の転落現象の検討が必要である。
顕微鏡
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拡大した視野の中でストラクチャーの目の深さや、幅、パターンなどが観察できる。他に滑走面の材質自体にも触れられそうである。
ヤスリ目
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工業的には紙ヤスリに番号が付いており、それにより研磨の粗さが変わる。ヤスリで縦傷(ストラクチャー)を入れることで溝やケバが入る。ある一定の粗さになると撥水効果が高まる。また、これがワックスの吸着性に何らかの影響があるものと考えられる。
ワックスの有無
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ワックスを塗って膜ができることで撥水性の効果が高まる。また、ワックス自体がストラクチャーの目に入り、目の深さや、幅、が変化する。
荒さ計測
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ストラクチャーの目の粗さを、計測できる。ヤスリ目に相当する縦傷が入ることがわかった。ストラクチャーはワックスなしの面に関しては、計測できる。ワックスを塗ってしまうとワックス処理の過程で凸凹ができる。データ上ヤスリの目の凸凹がはっきり判らなくなってしまう。
摩擦計測
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現在、ピーテックスのワックスなしの状態で、粗さは旋盤から削りだしたものについて計測できている。動摩擦係数は0.69〜0.85を示している。今後、ワックスの有無、粗さの違い、ワックスの違いを比較できるサンプルを作り、計測していきたい。
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